准教授
増山 浩人
Associate Prof. MASUYAMA, Hiroto
ドイツ近現代哲学、特にカントの哲学を専門としている。カントの哲学をライプニッツや18世紀ドイツの講壇哲学者(特にヴォルフ、バウムガルテン)の哲学と比較検討することで、カントの批判哲学の形成過程や哲学史上の独自性を明らかにすることを目指している。
〈専門・研究分野〉
近現代ドイツ哲学、特に17~18世紀のドイツの哲学
〈研究テーマ〉
カント批判哲学の形成史的研究、18世紀ドイツにおけるライプニッツ哲学の受容史研究
〈研究キーワード〉
ライプニッツ、カント、バウムガルテン、ヴォルフ学派、形而上学、神学、存在論
〈単著〉
『カントの世界論――バウムガルテンとヒュームに対する応答――』、北海道大学出版会、2015年。
〈共編著・分担執筆〉
増山浩人、小谷英生(編)、『現代カント研究16 同時代思想との対峙』、晃洋書房、 2024年。
嶺岸佑亮、増山浩人、梶尾悠史、横地徳広(編)、『見ることに言葉はいるのか』、弘前大学出版会、2023年。
陶久明日香、長綱啓典、渡辺和典(編)、 『モナドから現存在へ――酒井潔教授退職記念論集――』、工作舎、2021年。
〈共訳〉
酒井潔、佐々木能章(監修)『ライプニッツ著作集第II期第1巻 哲学書簡』、2015年。
〈主要論文〉
「カントの新たな形而上学の建材としての「超越論的論理学」――カントはバウムガルテンの形而上学をどのように改革したのか?――」『日本カント研究』 、日本カント協会、25号、2024年、 56-68頁。
「世界への接近 ――カントにおける相互性のカテゴリーの役割――」、 『ヘーゲル哲学研究』、日本ヘーゲル学会、 26号、2020年、86-98頁。
「怠惰な理性」と「転倒した理性」――『証明根拠』と『純粋理性批判』におけるカントの自然神学批判――」、『哲学』、北海道大学哲学会、 53号、 2019年、7-25頁。
「カントのライプニッツ哲学受容の源泉としてのバウムガルテンの『形而上学』――前批判期カントの予定調和説批判――」、『ライプニッツ研究』、日本ライプニッツ協会、 5号、 2018年、200-218頁。
「バウムガルテンのモナドロジー 」、『哲学年報』、北海道哲学会、62号、53-70頁、2016年。
「デザイン論証とAls-Obの方法―― ヒュームの『自然宗教に関する対話』に対するカントの応答――」、『哲学』、日本哲学会 、 64号、2013年、191-205頁。
「第二類推論と充足根拠律 」、『日本カント研究』 、日本カント協会、11号、2010年、123-138頁。
〈受賞〉
2011年11月:日本カント協会第6回濱田賞
2017年11月:日本カント協会第12回濱田賞(著書部門)
2018年11月:日本ライプニッツ協会第7回若手研究者奨励賞